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コラム
田田田堂の有機JAS米粉のふるさと多可町へ 山田錦の種まきに参加してきました!
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こんにちは!ハニーマザー代表の西田智祐です。
3年ぶりに移動制限のないゴールデンウイークとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
この春、私達ハニーマザーに誕生した有機米粉を中心としたブランド「田田田堂 -たたたどう-」にとって無くてはならない存在「山田錦米」。
GW前半に山田錦発祥の多可町にて、その苗づくりに参加させていただきました。
有機栽培は生産者の気配りが全て
田田田堂のスイーツは全て小麦粉を使わないグルテンフリー。主役となる米粉は兵庫県が誇る酒米「山田錦」からできており、さらに有機JAS規格に基づいているため、苗づくりから厳しい基準があります。
※有機JASとは、3年間以上農薬・化学肥料を使用しない土壌で栽培される作物の規格で、特定団体の認証を得た作物や加工品のみに与えられる安全基準認定です。
苗は農業従事者の方でも、 購入したものを使用することが多い ため、「苗づくり」自体が貴重な経験なのだそう。
有機JASの苗づくりは「種」「土」「肥料」は有機規格に乗っ取っていることはもちろん、それに使われる機材やトレーなどの機材全てが安全基準を満たしていなくてはいけません。
田田田堂のパートナーである藤岡農場では、減農薬栽培米(通常栽培の50%以下の農薬での栽培方法)も行っていますが、それらの機材と混同又は後に作業することは決して許されません。
普段消費する側に立つ私達からは見ることができない生産者さんの気遣いと心配りが随所に見える作業ばかりでした。
生産者の努力や自然の恵みに感謝してお届けしたい
有機栽培のお米は、種子消毒をせず、温湯消毒を行なっているものが使われます。お米の種は種籾(たねもみ)と呼ばれ、前年に収穫した米のことで、もみ殻がついた状態のお米そのものを指します。
ただ毎年同じ田んぼから取れた種籾を使うと、その種が本来持っている良い特性が退化していくと云われており、必ずしも自家採取ではありません。
種籾は20℃前後の温水で6日間浸水させ発芽を促し、先にちょっとだけ芽を出した状態に。ほんの少しぷくっとした状態になっています。
この種を使って、苗床をつくっていきますが、 約30cm×60cm角のトレーに、土を乗せ、種を1合ほど撒き、優しくもう一度土をかけ、平らにならし、最後に水を少しかける。
こんな体験は是非子供たちに!ということで、スタッフの子供含め体験してもらいましたが、なかなか骨の折れる作業。
昔はこのように全て手作業だった時代もあったが、現代では機械化が進み、少ない人員でも大きな成果を上げることができるようになっているとのこと。
とはいえ、本日の作成目標はなんと
1.400枚 (゚ロ゚;))
この日の農場作業者さんはたった5名。農業の担い手が少なくなっている昨今、大変な努力により、第一次産業が保たれているということを改めて考えさせられます。
続いて、種をまいたトレーは他の田畑から離れた場所に運び、予期せぬ農薬散布などの影響を受けないよう配慮する必要があります。
この上に適度に湿度が保てる&日光が通るようシートで養生し、朝昼晩と水をやり、1か月程度で田植えに使用できる苗に成長させます。
田植えから3~4か月後に収穫期を迎え、今年も田田田堂の有機山田錦米粉として皆様にお届けすることになります。
現在の田田田堂の米粉は、昨年に同じ圃場で栽培された有機JASの山田錦米を使用していますが、今年はどんな味の米粉になるのか?そんなことを想像しながら原材料のストーリーや成長を追って行ける。これが私達、田田田堂の醍醐味でもあります。
また田植えの時期や、この山田錦米が製粉されるストーリーなど、皆様と情報を共有しながら、商品をより楽しんでいただけるきっかけになれば嬉しいです。
多可町有機米粉と新潟ブランドいちごが織りなす日本農業の賜物
4月から販売を開始している田田田堂の新商品「山田錦ボール」。その中にある、国産いちごは、幻のいちごと評される新潟県の「越後姫」を贅沢に使っています。
95%以上が新潟県のみで消費されるこの越後姫は、その繊細な柔らかさが故に、県外にはほとんど流通しないお姫様。
山田錦と越後姫が出会った優しい味わいは、どこか懐かしいほっとする甘さ。
少しこだわったギフトとして、ご自身へのご褒美として、米粉のストリートを感じながら、唯一無二のお米のスイーツをお楽しみ下さいませ。