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コラム
スペシャリティコーヒーの魅力に迫る
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こんにちはハニーマザーの西田です。
私はお酒を飲む時間を大切にしていますが、陽の高い時間はコーヒーで楽しむようにしています。
コーヒーについて特別深い知識や、強いこだわりがないことが、長年私をコーヒー難民にさせていたように思います。それがマグナムコーヒーさんを知り、ようやく腰を据えて飲み続けたい!と思える逸品に出会えました。
コーヒーの素晴らしさを再確認した私達は、2020年よりマグナムコーヒーさんのコーヒー(スペシャリティコーヒーグレードかつオーガニック生豆)をハニーマザーのお客様にもお届けさせていただいております。
またハニーマザー神戸店ではコーヒーのテイクアウトサービスをしていますが、マグナムコーヒーさんの豆をハンドドリップで丁寧に淹れています。有機豆乳で作るソイラテは特に人気です。
この有機コーヒー豆を選定・焙煎・ブレンドまで行っていただいている、 マグナムコーヒーさんをご紹介いたします。
兵庫県の丹波篠山(たんばささやま)は、豊かな自然が色濃く残る場所で、全国的には「丹波の黒豆」や「まつたけ」が有名かもしれません。
その地で、自身で海を越えて仕入れたオーガニックグレードのスペシャリティコーヒー豆を自家焙煎し、地域の方々に愛されるコーヒー店「マグナムコーヒー」さんはあります。
今回は代表の古荘利治さん(フルショウ・トシハルさん)にお話しをいただきました。
マグナムコーヒーの誕生
どうもっ!マグナムコーヒーの古荘です。
僕は スペシャルティコーヒー専門 店がやりたくって、2010年大阪に「ミルポア」というコーヒーショップをオープンしたんですよ。
当時アメリカでサードウェーブコーヒーが流行りはじめていて、その品質と美味しさに惹かれて、ヒダルゴベイというアメリカのコーヒー豆を使ってエスプレッソ専門店を始めたわけなんです。
はじめは焙煎された豆を仕入れていたのですが、毎日同じように調整して淹れているのに味が少し変わってしまったり、知らぬ間にブレンド豆の配合が変わったりとかありました。
焙煎してるロースターとお話しができないため、細かい問い合わせができず、不透明なことが多々あり「ここまで来たら自分で焙煎するほうがいいなぁ」という思いになりヨシ!自分で焙煎やろう!となりました。
もちろん焙煎は素人だったんで、焙煎の師匠を求め元井さんという人物に出会うことになります。
焙煎の師匠である元井さんは、当時日本で初めてベストカプチーノ賞をもらった方のコーヒー豆を焼いていて腕や豆の目利きには間違いがありません。
師匠のお店はコーヒー豆を独自で買い付けてて、私もブラジルのコーヒー農園に連れて行ってもらいました。
ブラジルの農園で感じたのは、農園主によってかなり知識の差があるという事で、すごく知識をもった人もいれば、そうでもないけどいい豆ができたというところもある。良くも悪くも品質がバラバラになってしまうんです。
そこで僕は、現地農家さんと一緒に組んで生産から焙煎まで一貫して取組みたいなと思ってるんです。
僕たちが生産者さんのコーヒー豆を全量買うとなれば、農園主は僕たちの豆づくりに専念してくれて品質も安定し、現地でも雇用が安定する。これを続けられれば、本当の意味でのサスティナブルなコーヒーなんじゃないかな?と思ってます。
例え品評会で1位・2位のいい豆を商社が持ってきても、豆づくりから手掛けてきたオンリーワンの豆を焙煎し続けたら、これに関して誰にも負けないものができると思います。
ゆくゆくは複数の農園と提携して、それだけの専門店を実現したいと思い、2018年丹波篠山にマグナムコーヒーをオープンし今に至ります。
コーヒーのおいしいコツやアレンジ方法
コツはないです。笑
スペシャルティコーヒーに関しては焙煎の仕方もそうですし、抽出の仕方も全く確立されてないです。実際、毎年新しいチャンピオンが出てくるのも、今までダメと言われたこと(抽出方法など)をやって優勝しているので、それが物語っているといえるんですよね。
だから、アレンジに関してもこれがダメというのをなくして、まあ自由な発想で良いのかなと思います。
コーヒー関係者じゃない人たちがやっても、おもしろいというアイデアがたくさんあるので、もうこれは多分無限大。ご家庭でもいろんなやり方があって、何でもありやと思うんです。
最近では近所のクラフトビールの醸造所の方が、うちのコーヒを豆を副原料としスタウトを作っています。これがまた丹波篠山で評判がいいんですよ。
アイディアは自由
何年か前に考えた「スパークリングコーヒー」。当時は日本で僕が初めてではないかと思うくらい全然世に出回ってなかったアレンジですね。
ただ単に天然炭酸水で割っただけ、これがめちゃくちゃおいしい!
これを真似て大手が商品化して出したのですが(←たぶん)
コーヒー豆自体をちょっとケチったんでしょうね、とても不味い印象がついて半年ぐらいでなくなりましたけど。。笑
アレンジと言えば、豆の世界でも面白い話がありましてね。
アメリカのスタンプタウンという有名なコーヒー屋さんがあるんですよ。肉屋の息子さん「デュエン…なんやったかな…?なんとかさんですわ 笑」
当時は焙煎に関して素人だったその人が、パナマ産のゲイシャ種っていう小さくて安い豆を大量に買ってきて、信じられないくらい浅く焼いてしまった。
プロは絶対にこんな焼き方しない。ただ偶然この豆の特徴とすごく合って、今では ゲイシャ種の豆と言えば、スペシャルティグレードとして世界的に有名になってるんです。
コーヒーのこういう自由な発想が僕はとっても好きですねー。
煎り方や豆の品種でこんなにも違う
ハニーマザーとのコラボ
ハニーマザー:西田
ハニーマザーのグルテンフリースイーツやはちみつに合うブレンドコーヒーの開発をお願いして伺った際、かなり多くのブレンドパターンのご提案をいただきました。
最終のブラインドテイスティングで一番と思えたのが、マグナムコーヒーさんがメインで淹れているブレンドコーヒーで、結果マグナムコーヒーさんの既存ブレンドコーヒーとコラボさせていただくような形になりました。
マグナムコーヒー:古荘
美味しかったでしょ?やっぱり。
僕らもかなり時間をかけて行きついたブレンドでしたから、自信があります。
これが全国の方に飲んでいただいてると思うと嬉しいですねー。
マグナムコーヒー:古荘
はちみつにもこういう携帯タイプがあるんですねー。お気に入りのコーヒーを淹れてくれる場所で、こだわりの甘味料としてサッと使えていいかもしれないですね?
マグナムコーヒーとハニーマザーさんの商品をお客さんが自分の意志で合わせてくれる なんかいいですねー笑