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マヌカハニーの驚くべき力
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みなさんこんにちは!新人スタッフのヒラコです。
先日もご報告させていただきましたが、マヌカハニーについて僕が学んだことを皆さんと共有したいと考えており、Facebookで少しずつ更新させていただくことになりました。とはいえ、私自身はマヌカ初心者なので、少々至らない点があるかと思いますが、どうぞお手柔らかにお願いします。
本日は第1回目なので、ざっくりとマヌカハニーの抗菌成分についてご紹介させていただきます。
マヌカハニーをご利用のみなさんであればすでにご存じだと思いますが、マヌカハニーには強力な抗菌成分が含まれ、抗菌力の強さ毎にいくつかのレベルに分類されています。この抗菌力の正体は【食品メチルグリオキサール(Dietary Methylglyoxal)】(以下MG)という成分で、2008年にドイツのドレスデン工科大学で解明されました。
ほとんどのはちみつにMGは含まれておらず、その代わり【過酸化水素(Hydrogen Peroxide)】という別の抗菌成分が含まれています。しかし、こちらは人間の体内で【カタラーゼ】という消化酵素によって分解されてしまうため、摂取しても安定した抗菌力を発揮することが困難です。
一方、マヌカに含まれるMGは、熱や光にも強く、体内でも安定した働きを見せてくれます。主な使用例として、口内の歯周病の予防やプラークの除去、風邪によって発症する喉の炎症を抑える効果や、ピロリ菌をはじめとする胃内の抗菌・殺菌力に長けています。
さらに、古くから火傷や外傷の治療薬にも使用されており、なんと現在でも世界各国の医療機関にて、皮膚の病気の治療薬として使用しているところもあるそうです。「本当にハチミツが薬になんてなるの?」とお思いの方もいらっしゃることでしょう。そこで、実際に治療でマヌカハニーを使用した患者のエピソードを発見しましたので、下記にご紹介いたします。
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1999年、イギリスで16歳の少年、アーロン・フィップスが「髄膜炎菌敗血症」という病を患い入院しました。血液中に髄膜炎菌という菌が入り込み、関節炎や発疹のほか、高熱、けいれん、意識障害を引き起こし、最悪死に至る非常に深刻な病です。
何とか一命をとり止めたものの、壊死した皮膚は常に悪臭を放ち、少しでも皮膚に触れると痛烈な痛みに襲われ、歩くことはおろか着替えることさえできませんでした。様々な治療、および皮膚の移植手術を繰り返すも、全く進歩のないまま時間だけが過ぎていきました。
そこで、アーロンの担当医シェリル・ダンフォードと、当時イギリスの大学でマヌカハニーの研究をしていたローズ・クーパーの提案により、彼の足の皮膚の治療にマヌカハニーが使用されました。
すると、壊死した皮膚の悪臭が少しずつ消えてゆき、同時に激痛もほんの短期間で収まりました。
およそ9カ月間治療不可能とされてきた彼の皮膚は、たった9週間のマヌカ治療によってほぼ完全に回復してしまったとのことです。
残念ながらその後、後遺症によって両足の切断を余儀なくされたものの、アーロンは車椅子アスリートとなり、2009年のロンドンマラソンでは4位入賞、2012年には車椅子のラグビー選手として、夏季のパラリンピックで盛大な活躍を見せるほどのプレイヤーになりました。
http://www.express.co.uk/…/Olympian-Aaron-Phipps-life-saved… (英文)
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だいぶ長文になってしまいましたので、今回はここまでとさせていただきます。これだけ話題なマヌカハニーも、そのメカニズムが解明されたのはごく最近のことだったんですね。
更新日は未定ですが、次回はもう少し私たちの生活に関係する範囲でマヌカハニーの情報を掘り下げてみようと思います。
それでは、最後までお読みいただき本当にありがとうございました!
(参考文献:Cliff Van Eaton “manuka the biography of an extraordinary honey”)