にんにく王子の知られざる・・ | ハニーマザー

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コラム

にんにく王子の知られざる・・

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みなさんこんにちは。

株式会社ハニーマザー代表の西田です。

弊社の米ブランド「田田田堂」の大切なパートナーである、有機酒米生産者さんの藤岡さん。

大規模な有機農業者である彼は、酒米だけでなく国内随一の大規模な有機にんにく生産者で、地元では有名なにんにく王子でもあります。

有機山田錦だけでなく有機にんにくも栽培する藤岡さん

お米大国である日本では、米に関しては栽培~収穫・加工までのほとんどが機械化されており、機械があれば大規模な圃場でも少人数で完結ができると言います。

しかし作物によっては機械化が難しいものがあり、どうしても人の手を使った人海戦術が必要なことも・・・

以前より「にんにく拾いがとにかくつらくて・・・」と藤岡さんから伺っていたので、今回はそのお手伝いに行ってきました。

にんにくを食べたことが無い人はほとんどいないとは思いますが、にんにくはどう生えているのか?を見たことがない人は多いのではないでしょうか?

実は私もその姿をはじめてみましたが、小さいタマネギのような姿で、地中からは固い葉っぱが沢山はえています。

この葉っぱを機械で刈り取って、耕運機のようなトラクターで土を掘り返し、にんにく達を畑の上に掘り返します。

葉っぱの刈る量がものすごいので、畑の土と葉っぱの粉塵が煙があたりに巻きあがります。

私はこの粉塵の影響か、季節外れな謎の花粉症のような症状がでてしまい、鼻水がとまらない状態になりましたが、外での作業は様々なものが体内に入ってくるのだなぁ。。と感じました。

化学農薬や肥料を使わない有機農業は、生産者の身体にも危険なものが付着しない安全な農法なのだと体感しました。

葉を刈ったあとはトラクターで地中からにんにくを掘り起こし、あたりには大きなにんにくが大量に。

今年は今までにない豊作だったようで、有機でこのサイズがこんなに収穫できるのは見たことが無い!とにんにく王子も大喜び。

あとはこのにんにくを手で広いかごに入れ、茎と根を切る機械に入れていけば収穫の作業は終了になり、手伝い要員の私達はにんにくを拾うだけ。

この時はただ拾うだけかー^^と思っていました。

にんにくを拾い続けて8時間。。。

にんにくの根にまとわった、土の塊をトントン落としながらかごに入れていくという単純な作業ですが、今年一番過酷な作業になりました。

このは日5~6名で拾い作業をし、約3200kgくらいのにんにくを収穫完了。

なんとこの作業が2週間くらい毎日続くようで、この日のにんにく王子の出勤時間は朝の4時。

彼はまだ夜が明けきらない朝から夜遅くまで作業をしなくては終わらないほどの圃場を抱えています。

この圃場の約30倍ほどの広大な有機圃場があります

彼が有機の圃場を拡大し続ける理由には、地域農業生産者の超高齢化があります。

年々高齢が原因で耕作放棄地(元々の畑が荒れた状態)が増える中、地域の方から圃場を管理してほしいと依頼があると言います。

しかし全ての圃場が必ずしも稲作に適した立地ではないため、そのような場所は有機にんにく畑に変え、地域農業の継続と環境保全に努めておられます。

にんにく王子の知られざる苦労とココロザシ。一日地べたに手と足をつけながら、大変大きな学びになる一日でした。

労働あとの一杯は格別。夜は皆で地元の焼き鳥屋さんでお疲れ会。

この日は地域の若い人たちの手伝いもあったため、ビール片手に町の将来を憂いたり、新しいビジネスができないか?など活気のある意見交換会となりました。

「明日も4時から作業なんでー」と言って笑顔で帰っていくにんいく王子に脱帽でした。

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